MendeleyからZoteroへの移行

数年間、文献の情報、文献のファイルの管理に Mendeley を利用してきましたが、昨年から Zotero に乗り換えました。 Mendeley で扱っていた文献データを Zotero へ移行することも可能ですが、以下のページで説明されているように、それには一度古いバージョ…

京都産業大学の鹿とその他

京都産業大学の鹿。 アナグマ(?)

GAMS における文字コード

[注]以下の話は MS Windows で GAMS を利用する際の話です。Windows上でしか動かないgdxxrw.exeというプログラムに関連する話ですので。 昔の Windows 上の GAMS は日本語を含むプログラムのファイルの文字コードとして Shift JIS しか扱えませんでしたが…

日本の環境税制改革(二重の配当仮説)についての研究

早稲田大学の有村俊秀先生との共同研究である以下の論文が公刊されました。 Takeda, S., Arimura, T.H. (2021) "A computable general equilibrium analysis of environmental tax reform in Japan with a forward-looking dynamic model." Sustainability S…

応用一般均衡分析の解説書のアップデート

以下のページに置いてある応用一般均衡分析の解説書をアップデートしました。 https://shirotakeda.github.io/ja/research-ja/cge-howto.html といっても、ほとんど内容は変更していないです。LaTeX を使って作成している文書ですので、クラスファイルを変更…

LaTeX の日本語での組版について

https://github.com/texjporg/babel-japanese 上のページに「japanese.pdf」という文書があります。これは外国人向けに、LaTeX での日本語の組版について説明した文書です。具体的には、 改行のルール 文字間のスペースの取り方 文字(フォント)の種類の扱…

Qiita に記事を投稿

自分のホームページ内に、BibTeX の使い方を説明するページ(「経済学におけるBibTeXの利用」)があったのですが、最初に書いてから15年(?)くらい経過してることもあり、内容がかなり古くなっていました。例えば、 BibTeX のデータベース(bib ファイル)…

区別しにくい文字

環境経済学の授業での小テストに「プルトニウム」を正解とする問題を出しました。 すると、ある学生が「プルトニウム」と解答したのに、不正解に採点されていると言って きました。 小テストはMoodleで受けさせていて、解答はMoodle上で記入します(あらかじ…

経済学部の大学院進学率

朝日新聞出版社が毎年出している「大学ランキング」という本があります。 様々な観点での日本の大学の順位を掲載した本です。例えば、 就職率 公務員就職者数 入試志願者数 科研費の配分金額 出身者の国会議員数 など多様な観点からのランキングがのっていま…

自作パソコン

2003年に大学に就職してからメインのパソコンには自作のデスクトップを使うようになりました。 「自作パソコン」(自作パソコン - Wikipedia)とは、パソコンのパーツをバラで買い、自分で組み立てる形のパソコンのことです。パーツとは具体的には、CPU、マ…

新しい書籍「Carbon Pricing in Japan」

私も二つの章を担当した「Carbon Pricing in Japan」という書籍が出版されました。 有村俊秀先生(早稲田大学)と松本茂先生(青山学院大学)のお二人が編集をされた本です。タイトル通り、日本における炭素税価格(温暖化対策)などについての研究をまとめ…

ノーベル経済学賞の意義

今年のノーベル経済学賞はオークションの専門家のアメリカ人の二人が受賞しました。 よく言われることなのですが、ノーベル経済学賞はアメリカ人の受賞が圧倒的に多いです。Wikipedia を見てみてください。 ノーベル経済学賞 - Wikipedia ただでさえアメリカ…

生涯効用の計算(つづき)

前の記事「生涯効用の計算」で書いたように、林貴志先生の『ミクロ経済学(増補版)』(以下、林テキスト)で、生涯効用や期待効用についての、序数性、基数性の問題が扱われています。効用の序数性、基数性についてこの教科書ほど深く扱っているものはない…

生涯効用の計算

一個前の記事「負の値をとる変数の変化率(?)」で、負の値をとる変数の変化率の話を書きました。なぜそんなことを書いたのかというと、動学モデルで生涯効用の計算をする必要があったからです。 「生涯効用」 マクロ経済学などでは家計の動学的な最適化行…

負の値をとる変数の変化率(?)

注(2021年5月1日追記) このページは「マイナスの値をとる変化率」のことではなく、「マイナスの値をとる変数の変化率」の話をしています。 今まで変数の変化率は最初の値がゼロでなければいつでも定義(計算)できるとばかり思っていたのですが、馬鹿みた…

応用一般均衡分析とCGE分析

私の研究の専門は"computable general equilibrium analysis"という分野です。略してCGE analysisになります。これを日本語ではよく「応用一般均衡分析」と呼びます。しかし、"computable general equilibrium analysis"の正確な日本語訳は「計算可能な一般…

20年前のMOディスク

私がはじめてパソコンを購入したのは早稲田の大学院修士課程に入学した頃ですので、1996年頃だったと思います。ただ、あまりスペックが高いパソコンではなく、しかも家はネットの通信環境がよくなかったので(ダイアルアップだったので)、大学のパソコンル…

論文における参考文献の形式・情報

昔は経済学では研究は個人でおこなうことが多く、論文も単著が多かったと思いますが、今では経済学でも共同研究が多くなり、論文も共著が増えてきました。正確な割合はわかりませんが、半分以上の論文は共著論文じゃないかと思います(単なる私の印象ですが…

BibTeX用の文献データベース

昔は bib ファイル(BibTeX用のデータベース)は自分で作成するものでした。しかし、最近はネットから bib ファイルの情報を入手したり、文献データベースソフトから bib ファイルを作成できるようになりました。英語の論文なら、例えば 雑誌の出版社のペー…

MPSGEについての文書の改訂

「このページ」に GAMSの MPSGE の利用方法について説明した文書を置いています。まだ書きかけでずっとほったらかしにしていたのですが、久しぶりに内容を追加しました。 モデルの例として、1) 排出権取引による排出規制のモデル、2) 炭素税による排出規制の…

PHP5.6→PHP7.3へのアップグレード

このブログやホームページはさくらインターネットでスペースを借りて作成しています。ホームページにはmodx、ブログにはWordPressを利用しています。どちらもPHPを利用していますが、これまでずっとPHP5.6を利用していました。PHP5.6はずっと前にサポートも…

econ.bstでジャーナル名の短縮表示に対応

econ.bst でジャーナル名の短縮表示に対応しました。対応したのは、cusomizationフォルダに置いてあるecon-abbr.bst、econ-jet.bst、econ-jpe.bst です。 この bst ファイルを利用すると、例えばbibファイル(BibTeXのデータベース)でjournal フィールドに…

国際間の排出量取引の論文のシミュレーションのプログラム

「ここのページ」 で紹介した、国際間の排出量取引を分析した論文で使っているシミュレーションのプログラムを以下のページで公開しました。 関心のある方は見てみてください。 https://shirotakeda.github.io/en/research/cge-iet.html プログラムはGAMSで…

カーボンプライシングと二重の配当についての記事

週刊東洋経済に早稲田大学の有村俊秀先生と「カーボンプライシング(炭素価格政策)」についての記事を書かせてもらいました。以下のページの記事です。 脱炭素社会への切り札、カーボンプライシング 有村 俊秀:早稲田大学政治経済学術院教授 / 武田 史郎…

大阪大学名誉教授の伴金美先生

もうかなり時間がたってしまいましたが、大阪大学名誉教授の伴金美先生が2018年12月にお亡くなりになりました。 私は研究において伴先生にいろいろお世話になりました。その縁もあり、環境経済・政策学会のニュースレターで伴先生の追悼文を書かせていただき…

国際間の排出量取引についての論文

早稲田大学の有村先生、山形大学の杉野先生と共同で執筆していた国際間の排出量取引についての以下の論文が「Envrionmental and Resource Economics」に掲載されました。 Takeda, Shiro, Arimura, Toshi H. and Sugino, Makoto (2019) "Labor Market Distort…

jecon.bstの少し重要な変更

以前の「この記事」でBibTeX用のデータベースファイルであるbibファイルでは通常、日本語の文献の場合、英語の文献とは著者名の書き方が違うということを説明しました。具体的には英語文献と日本語文献では著者名の姓名の順序が違うということでした。 しか…

certified random orderによる著者名の並べ方

AER(American Economic Review)という雑誌に掲載された以下の「Ray ⓡ Robson (2018)」という論文の内容についての話です(著者名の区切に「ⓡ」という記号を使っている理由はあとで説明します)。 Ray, Debraj ⓡ Arthur Robson (2018) "Certified Random: A …

econ.bstのCTANへの追加

「この場所」でecon.bstというBibTeXのスタイルファイルを作成・配布しています。これは主に経済学のジャーナル向けのスタイルです。ただし、特定のジャーナル向けというわけではなく、自分で簡単にカスタマイズできるということを特徴にしています。このeco…

『環境経済・政策学事典』

丸善出版から『環境経済・政策学事典』という書籍が出版されました。環境経済・政策学会が編集者としてまとめた環境経済学、環境政策に関する事典です。 一つの項目について、2ページから4ページで解説するというスタイルです。あるトピックについて、基本的…