温暖化

環境情報科学の論文

『環境情報科学』という雑誌に「応用一般均衡モデルによる温暖化対策の経済的影響評価」という論文を書きました。中身は温暖化対策の評価に利用されている応用一般均衡モデル(CGEモデル)の解説です。

CGEモデルによる国際間の排出量取引の分析

国際間の排出量取引の論文。 国際間の排出量取引は、 各国の限界削減費用を均等化させ、削減費用を小さくする 全ての国に利益をもたらす 政策と言われていますが、労働市場に歪みが存在する状況では、国際間の排出量取引を行うことで損失を被る国がありうる…

Business & Economic Reviewの排出量取引の論文

日本総研が出しているBusiness & Economic Reviewという雑誌に「国際競争力・炭素リーケージに配慮した国内排出量取引の制度設計」という論文書きました。上智大学の有村先生との共著です。購読しないと読めませんが。

LPG

LPG(液化石油ガス)。次の3つから生産される。 石油精製・石油化学工業で副生するガス(オフガス) 油田において石油を生産する際の随伴ガス 天然ガスからの分離ガス 2と3があることを昨日初めて知りました。 1しか知らなかったのでLPGの供給はほとんど国内…

2009年のCO2排出量

環境省の「日本の温室効果ガス排出量」というページで日本のCO2(GHG)排出量が公表されています。2009年の排出量の速報値も出ています。 日本のCO2排出量をプロットしたもの↓ 2007年~2008年に一気に減りましたが、2009年も同じようにかなり減っています。 …

昨日の環境と貿易研究センターのワークショップ

昨日の環境と貿易研究センターのワークショップで、京都大学の諸富先生と青山学院大学の松本先生に論文にコメントをもらいました。発表したのはCGE分析を利用した論文で、お二方ともCGEモデルのシミュレーションが専門というわけではないので、論文はわかり…

上智大学・環境と貿易研究センター第5回ワークショップ

明日、上智大学で、上智大学・環境と貿易研究センター第5回ワークショップが行われます。 プログラムはここで見ることができます。主に、温暖化対策がカーボンリーケージ、産業の国際競争力へ与える影響を分析した研究が発表されます。 1つが産業連関表を利…

温暖化対策の国境調整措置の論文

「応用一般均衡モデルによる排出規制に 伴う国境調整の分析」。新しい論文、といってもあちこちで何回か発表しているものですが。 温暖化対策を導入している国における産業が競争上の不利益を被ることを防ぐため、またその結果生じる炭素リーケージを防ぐた…

日韓排出量取引制度シンポジウム

昨日、「日韓排出量取引制度シンポジウム~制度設計への挑戦と課題~」というシンポジウムに参加しました。京都大学の諸富先生の研究グループと上智大学の環境と貿易研究センターが共催したシンポジウムです。 日本と韓国の排出量取引制度についてのシンポジ…

日本経済学会の発表で利用したパワーポイントのファイル

日本経済学会2010年秋季大会(関西学院大学)で行った「温暖化対策の経済分析応用一般均衡分析のアプローチ」という発表で用いたパワーポイントのファイル。 https://shirotakeda.github.io/content/files/research/misc/takeda-JEA-2010-09-19.pdf

環境経済・政策学会2010年大会終わり

9/11-9/12に名古屋大学で環境経済政策学会がありました。ここで書いた通り、私は企画セッションで発表をし、さらに二つの発表の討論者をしました。 私が発表したのは国際間の排出権取引のCGE分析の論文です。この論文はまだ内容が未完成で、この後どう修正…

Harvard大学のRobert Stavinsのブログ

↓Harvard大学のRobert Stavins(環境経済学で有名な学者)のブログ. An Economic View of the Environment あまり更新は多くないようですが、アメリカの温暖化対策の話等、参考になります。

昔書いた二重の配当の論文

ここのCO2規制における二重の配当分析の論文の日本語版→これ. 英語で書いたものが雑誌に掲載されたので,日本語版の方は書いたままほったらかしにしておいたのですが,読みたいとリクエストされたので,一応アップロードしておきます.確かに日本人なら日本…

温暖化問題タスクフォースで利用したモデル

日本経済研究センターCGEモデルによるCO2削減策の分析 ―「温暖化タスクフォース」で用いたモデルに関する技術ノート. 「温暖化問題タスクフォース」で利用したモデルの説明+プログラムです.中期目標検討委員会で利用したモデルを修正・拡張したものです.…

COP15後の環境大臣の会見

大臣記者会見要旨(平成21年12月22日(火))より. (問)コペンハーゲンに行かれる前に年収500万円の世帯での試算というのは適当ではないんじゃないだろうかとおっしゃっておりましたが、そういう分かりやすい負担の話といいますか、試算というのは今後は…

タスクフォースについての産経新聞の記事

「迷走する温暖化タスクフォース 「25%減」の衝撃緩和に腐心」:イザ!より: ◆“成果”挙げたが タスクフォースは小沢氏や菅直人副総理・国家戦略担当相、直嶋正行経済産業相らがメンバーを務める「地球温暖化問題に関する閣僚委員会」の下にある副大臣級…

地球温暖化問題に関するタスクフォース

10月に,民主党政権下で地球温暖化問題に関するタスクフォースが組織され,GHG90年比25%削減という中期目標についての検討が始まりました. http://www.kantei.go.jp/jp/singi/t-ondanka/index.html 春の麻生政権による中期目標検討委員会と同じようなもので…

上智大学・環境と貿易研究センター

上智大学・環境と貿易研究センター(旧ホームページ) ↑私が客員研究員をしている上智大学・環境と貿易研究センターのウェブサイトです。地球温暖化問題を経済学、法学の視点から分析することを目的に設立されました。現在、研究員の募集をしています。詳し…

また36万円...

読売新聞:表示できません - Yahoo!ニュースより 温室ガス削減の影響試算、首相がやり直し指示へ 9月30日11時4分配信 読売新聞 鳩山首相は30日午後、地球温暖化問題に関する閣僚委員会を首相官邸で開き、温室効果ガス削減に伴う経済的影響の試算のやり直し…

温暖化対策のコスト

日経ネットより 「25%削減」国民負担の試算見直し 小沢環境相 小沢鋭仁環境相は28日、「国内の温暖化ガス排出量を2020年までに1990年比25%減らす」とした新政権の目標について、経済的な負担の試算を新たにまとめる意向を明らかにした。環境相は、可処分所…

温暖化対策の中期目標についての野村先生のコラム(続き)

昨日のこの続き。昨日書くの忘れたこと。 日経センターのCGEでは、「実質可処分所得=名目可処分所得/消費者物価指数」とし、この実質所得の減少を「可処分所得の減少」と定義しています。名目可処分所得を消費者物価指数でデフレートしたものですから、実質…

温暖化対策の中期目標についての野村先生のコラム

【温室効果ガス 30%削減の衝撃】(1)民主案 36万円家計負担増 (1/3ページ) - MSN産経ニュース という産経新聞の記事で、中期目標検討委員会でまとめられた温暖化対策費用の試算の話がとりあげられています。特に負担の中の「可処分所得」と「光熱費」…

上智大学「環境と貿易研究センター」ワークショップ

私は、環境経済学の研究者である上智大学の有村先生が設立された「環境と貿易研究センター」の客員研究員になっているのですが、そのセンターのワークショップが8月5日に開催されます。以下のような内容です。 ------------------------------------------ …

温暖化対策のCGE分析の論文(補足)

2009-07-20 - s_takeda’s memoの補足。 論文で利用したシミュレーションのプログラムを http://www.jcer.or.jp/report/discussion/detail3875.html にアップロードしてもらいました。興味のある方は見てください。 プログラムはGAMSで書いています。プログラ…

温暖化対策のCGE分析の論文

2009-03-28 - s_takeda’s memoで話をした中期目標検討委員における分析についての論文を書きました。 日本経済研究センター JCER からダウンロードできます。 元々、中期目標検討委員会での分析については、 地球温暖化問題に関する懇談会 中期目標検討委員…

中期目標検討委員会

やっと仕事がひと段落ついたので、一ヵ月半ぶりの更新。 地球温暖化に関する懇談会の下の中期目標検討委員会の仕事に参加していました。↓です。 お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) asahi.com(朝日新聞社):温室ガス削減の中期目標試算、GDP最大年…

環境税(炭素税)と排出権取引

2008-06-11と2008-06-15でピグークラブについて書きましたが、そのページにトラックバックをもらいました。 トラックバック元のブログでは環境税と排出権取引について論じています。 温暖化対策を研究テーマの一つにしている人間がこんなことを言うのも恥ず…

CO2を排出する権利の価値

毎日jp(毎日新聞)より しかし、排出量取引は二酸化炭素削減の決定的手法や主役のように受け取られがちだ。本来、価値のないものを価値のあるものに表示替えし取引するのが排出量取引であり、京都議定書でも補助的手法とされた。万能ではないことは理解して…

CO2の削減目標

表示できません - Yahoo!ニュースより 福田ビジョンは、3月に経済産業省の審議会がまとめた「長期エネルギー需給見通し」の試算を引用し、「05年比で14%減」との数値を紹介した。しかし日本は90年から排出量が増え続けていることから、90年を基準…

キャップ&トレード(cap and trade)

「排出量取引は幻想」 電事連・勝俣会長(産経新聞) - Yahoo!ニュースより 電気事業連合会の勝俣恒久会長(東京電力社長)は13日の会見で、企業に温室効果ガスの排出上限(キャップ)を割り当て、過不足分を市場で売買する排出量取引制度(キャップ&トレ…