日韓排出量取引制度シンポジウム

昨日、「日韓排出量取引制度シンポジウム~制度設計への挑戦と課題~」というシンポジウムに参加しました。京都大学の諸富先生の研究グループと上智大学環境と貿易研究センターが共催したシンポジウムです。


日本と韓国の排出量取引制度についてのシンポジウムで、韓国の温暖化問題の研究者の方が何人か発表されたので、韓国の現在の排出量取引の状況についての知識を得ることができました。日本は昨年末に排出量取引の導入を延期することが決定されましたが、韓国では今年排出量取引導入のための法案が通る可能性が高いそうです。日本はなかなか話が進まないのに対し、韓国で導入が決まりそうなのは、大統領の李明博(イ・ミョンバク)さんが排出量取引の導入に積極的でだからだそうです。ただ、日本が延期したことにより、韓国でも延期するべきだという意見が出てきたらしくまだはっきりとはわからないそうですが。


あと、韓国の方が発表したシミュレーションとこちらで行ったシミュレーションの結果(リーケージ率等)がかなり違うのはどうしてという質問がありましたが、理由は単純で「モデル、パラメータ、シナリオ、分析対象の国」が違うからです。前提条件、分析対象が違えば結果が違うのは当たり前と言えば当たり前ですが、発表時間が短いときには細かいことが説明できないのでどうしてもわかりにくくなってしまいますね。