国際間の排出量取引の論文。
国際間の排出量取引は、
- 各国の限界削減費用を均等化させ、削減費用を小さくする
- 全ての国に利益をもたらす
排出量取引が損失もたらすケースが生じる理由は単純です。労働市場に歪みがある状況では、排出量取引をおこなうことで、労働市場の歪みが拡大する効果が生じる場合があるからです。
アイディア自体は馬鹿みたいに単純です。が、それが実際の排出規制で起こる可能性があるのか、起こるとしてどの程度の損失が生じるかは、シミュレーションででも分析しないとわかりません。それをおこなったのがこの論文です。
http://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=1886200に置いてあります。