環境経済・政策学会2010年大会終わり

9/11-9/12に名古屋大学で環境経済政策学会がありました。ここで書いた通り、私は企画セッションで発表をし、さらに二つの発表の討論者をしました。

私が発表したのは国際間の排出権取引のCGE分析の論文です。この論文はまだ内容が未完成で、この後どう修正しようと考えていたのですが、討論者の国立環境研究所の岡川さんから参考になるコメントをもらったので、方向性がだいたい決まりました。

討論者をしたのは上智大学の鷲田先生の論文、国環研の松本さんの論文で、どちらもCGE分析を使った研究です。鷲田先生の論文は温暖化による経済被害の影響をCGEモデルで分析するという研究で、松本さんの論文はR&D投資を組み込んだCGEモデルで温暖化対策の効果を分析するという研究でした。どちらもまだ研究が十分進んでいないテーマで、私自身にもすごく参考になりました。特に、R&Dのモデルの方は私もずっと使いたいと思っていたのですが、勉強する時間がなかったこともあり手付かずだったのが、討論者を引き受けるついでに自分でもいろいろ勉強できたのでちょうどよかったです。

また、今回の学会では昨年の「中期目標検討委員会」、「温暖化に関するタスクフォース」、今年の「地球温暖化対策に係る中長期ロードマップ検討会」等で利用されたモデルの作成者が参加する企画セッションがありました。実際の政策立案に深く関わったモデル分析ですので私も発表を聴きたかったのですが、発表時間が重なったため参加できませんでした。

それと、今回は懇親会にも参加したので、名前は何度も聞いていて、人づてにはよく知っていても、直接の面識はなかった人と話す機会をたくさん持てました。また、大学院時代の知り合いでずっと会っていなかった人とも会えました。

あと、今回、環境経済・政策学会の奨励賞という賞をいただきました。これは若手の論文や著作に対して学会から送られる賞です。私の論文を一応評価していただいたということで非常にうれしい反面、私なんかがもらっていいのかなという気がしますが。

とりあえず一区切りついたのですが、今週末には金曜日に神戸大学、日曜日に日本経済学会秋季大会(関西学院大学)と二つ発表が続くので、その準備にとりかからなければならず、来週までは一息付いてる暇がないです。