「応用一般均衡(CGE)分析の解説文書」というページで、CGE 分析(応用一般均衡分析)の解説をしています。これらの文書を読めば CGE モデルを作成して、CGE 分析をできるようになると思います。しかし、そもそも CGE 分析をおこなう利点、必要性については説明していないです。
いずれ、他の分析手法、モデルと比較しながら、
- 1) CGE 分析の特徴
- 2) CGE 分析の利点、欠点、問題点
しかし、動学モデルや多地域モデル等のトピックを説明した後の方が書きやすいので、実際に書くのにはまだ時間がかかりそうです。
一応、これまでにも 1)、2) のようなことについて書いたことはあります。例えば、以下の本や論文で書いています。
- 武田史郎(2015)「経済モデルを用いた気候変動政策分析」、新澤秀則・高村ゆかり(編)『シリーズ環境政策の新地平2気候変動政策のダイナミズム』、岩波書店、第6章、pp.125-145.
- 武田史郎 (2012)「応用一般均衡モデルによる地球温暖化対策の分析:有用性と問題点」、有村俊秀・蓬田守弘・川瀬剛志(編)(2012)『地球温暖化対策と国際貿易: 排出量取引と国境調整措置をめぐる経済学・法学的分析』、東京大学出版会、第1章、pp.15-36.
- 武田史郎 (2011)「応用一般均衡モデルによる温暖化対策の経済的影響評価」、『環境情報科学』、第40巻、第2号、pp.27-31. http://www.ceis.or.jp/search/entries/article/1/40/6533
ただ、本や論文は字数に制限があったので内容を削らざるを得ず、詳しく説明できているとは言えないです。
そもそも CGE 分析の特徴、利点、欠点について把握しないで、CGE 分析の勉強をしてもあまり意味がありませんから、このテーマについていずれ詳しく書きたいと思っています。