Evernoteについて(昨日の続き)

昨日の続き。

昨日、Evernoteのことを少し書いたのですが、ちょうどYahooでクラウドの勝ち組・Evernote CEOが語る! 「“つながる”機能は売りにしない」 - デジタル - 日経トレンディネットというEvernoteについての記事が紹介されていました。一部抜粋すると

リービン:世界で約200万人のユーザーがいるが、日本からの利用者は約15万人。エバーノートのユーザーは毎日約8000人のペースで増えているが、このうち実に1200人程度を日本からのユーザーが占めている。エバーノートはまだ完全には日本語化していないにもかかわらず、これだけのユーザーを抱えており、ユーザーコミュニティも活発だ。

リービンというのは開発者です。

日本語化前の点で、すでに日本人から圧倒的な人気を集めているエバーノート。予定通り年内に、日本語の文字認識機能が完成すれば、文字通り日本人の生活を変えるサービスになり得る。

日本から15万人が登録していて毎日1200人増えているということは、かなり注目されているのでしょうね。それに、Evernoteで検索してみると、Evernoteを称賛するブログがたくさんでてくるので、実際それなりに受け入れられているのだと思います。ただ、昨日書いたようにまだ検索に不具合があるので利用者、特に最近利用し始めた人が本当に満足しているかなあと疑問に思います。

Evernote 3.5のWindowsクライアントソフトの話ですが、昨日書いたように、日本語検索については「日本語」という単語で検索した場合、「日」、「本」、「語」に分けて検索されてしまうという不具合があります。分けて検索されるので、「日本語」という単語が含まれないノートまで検索結果に出てきてしまいます。

これに加えてもう一つ何とかしてほしいのが、PDFファイルの検索です。EvernoteはPDFファイルをアップロードできて、しかもPDFファイル内の文字を検索の対象にしてくれるので、"economics"という単語で検索した場合、"economics"を含むPDFファイル(それを含むノート)も検索してくれます。これ自体は非常に便利なのですが、検索結果にはヒットしたPDFファイルを含むノートが出てくるだけで、PDFファイル内のどこにヒットしたかはわかりません。このためファイル内のヒットした場所を探すには、出てきたファイル内をさらに検索するという手間がかかります。しかも、Evernote付属のPDFビューアーにはまだ不具合があるようで検索が上手く動かないです。それで結局、問題のファイルをAdobe Readerで開いて検索するというはめになります。

さすがにこれは面倒くさい。

検索結果の表示で、PDFファイル内のどこに検索語がマッチしたのかをハイライトして示すというような形にして欲しいです。実際、テキストとして登録してあるノートの場合には、ヒットした部分がハイライトされますし。PDFファイルの場合もそれと同じようにして欲しいです。

最初の記事では日本語を含んだ画像の文字認識機能を実装するというような話が出ていますが、それよりもまず検索機能をもっと強化して欲しいです。