応用一般均衡(CGE)分析の解説文書(2017-03-17)

久しぶりに「応用一般均衡(CGE)分析の解説文書」というページに文書(Part 13 と Part 14)を追加しました。また既存の文書も(少しですが)改訂しました。

Part 13 では CGE 分析における「投資」の扱い方について説明しています。ただし、モデルとしては静学モデルを前提としています。CGEモデルは実際のデータをベースとしてシミュレーションをする手法ですので、仮に静学モデルを利用するとしても何らかの形で投資を扱う必要がでてきます。それについて説明をしています。

Part 14 では CGE 分析における「政府」の扱い方について説明しています。ここまででも税金などの政策は扱ってきましたが、1) 政府消費は考えていない、2) 税収を全て家計の収入としていたということで、政府を明示的には扱っていませんでした。ここでは、政府消費という政府の活動、及び税収の扱い方等について説明しています。また、税金を変更する様々なシミューレションをおこない、現実には大きな効果がありそうな政策が、CGE モデル(実物モデル)では全く効果を持たないようなケースを紹介しています。

Part 14 までは仮想的なデータに基づいた CGE モデルでしたが、次の Part 15 で日本のデータを用いて日本の CGE モデルを作成する方法について説明したいと思います。ただ、Part 15 を書くのにはまだ時間がかかりますが。