このメールでCGEモデルのチェック方法が紹介されています。
- モデルがスクウェアになっているか (内生変数と式の数が一致しているか) チェック.
- 最初に iterlim=0 で解き、benchmark replicationをチェック。次に、ニュメレールの価 格を変化させ、価格についての0次同次性が満たされているかをチェック。 三番目は、ワルラス法則のチェック。
- よく自分が行なうチェックは、労働の初期賦存量を変化させるシミュレーションを何度か 行ない、ワルラス法則が常に満たされているかを確認すること。
- 自分が知る限り、100%信頼できる (100%間違いを発見できる) モデルのチェック方法など ない。
だそうです。
他には、理論に基づいたチェック方法がありますよね。つまり、理論に基づけば必ず~なるはずということを利用してチェックするという方法です。
- 税金を全部なくせば厚生は上昇する
- ストルパー・サミュエルソンの定理
- リプチンスキーの定理
- 労働供給固定のモデルで、労働課税を変化させても何も変わらない
- 小国モデルで関税を撤廃したら厚生は上昇する
他にもいくらでもありそうですが、例えば、↑のような命題をチェックするとか。
ただし、CGEモデルは多数財・多数要素で、かつmultiple distortionsのモデルが普通なので、↑の命題はそのままは成り立たない場合が多いですね。 結局、簡単なチェック方法なんてなくて、いろんなパターンを解き、いろんな変数の動きを一個一個見てチェックするしかないと思います。