GAMS modeをMELPAに登録

GAMS mode を MELPA repositoryに登録してEmacsのパッケージ管理システム(package.el)を通じてインストールできるようにしました。MELPAからインストールするにはinit.elファイルに

(require 'package)
(add-to-list 'package-archives
             '("melpa" . "http://melpa.milkbox.net/packages/") t)
(add-to-list 'package-archives
         '("melpa-stable" . "http://stable.melpa.org/packages/") t)
(package-initialize)

を追加してM-x list-packagesからgams-modeを選択します。このMELPAからインストールされるGAMS modeは以下のGitHubに置いてあるものです。
https://github.com/ShiroTakeda/gams-mode

GitHubにはmasterとdevelという二つのブランチがあります。一応、masterは安定版、develが頻繁に変更を加えている開発版になります。M-x list-packagesをするとgams-modeが二つでてきます。一つはMELPAに登録されたもの(「gams-mode + 日付け」 の名前のもの)で、もう一つがMELPA stableに登録されたもの(「gams-mode + バージョン番号」の名前のもの)です。

  • MELPAのもの → これがGitHubのmasterブランチの最新版のもの。
  • MELPA stableのもの → これはmasterブランチからリリースされたもの。

という対応になっています。前者のものをしばらく使ってみて特に問題がなさそうでしたらリリースするという手順にしていますので、後者の方がより安定的だと思います。

GitHubのdevelブランチのものはMELPAからはインストールできないです(もちろん自分で手動でインストールはできますが)。

一つ注意点ですが、MELPAからインストールするときにインストールされるのはgams-mode.elという本体のプログラムだけです。説明のファイル、Changelogファイル、サンプルのプログラムファイルなどはインストールされませんから、もしそれらが必要なら自分でGitHubからダウンロードする必要があります。 https://github.com/ShiroTakeda/gams-mode に行って、右上の「Download ZIP」ボタンを押せばまとめてファイルをダウンロードでき ます。

本体以外のファイルもM-x list-packagesでダウンロードできるようにすればよいのかもしれませんが、まだやりかたがよくわからず、やっていません。

それに、M-x list-packagesのインストールだけで使えなくはないですが、追加の設定が必要になる場合もあります。

特にGAMSをEmacsから呼出すにはgams.exeのあるフォルダを環境変数PATHに登録しておくか、init.elファイルで以下のように自分で指定する必要があります。

(setq gams-process-command-name "c:/GAMS/win64/24.6/gams.exe")

また、以下のように、GAMSのシステムフォルダの変数の設定もおこなっておくことが望ましいです。

(setq gams-system-directory "c:/GAMS/win64/24.6")

M-x list-packagesでMELPAからインストールできるといっても、結局いろいろ手作業で設定したりも必要になりますから、まだあまり簡単とは言えないですね。ただ、Emacsにpackage管理システムができてずっと楽にはなりましたが。