GAMS Studio

2018年4月11日に GAMS の 25.1.0 の Betaバージョンがリリースされました。

https://www.gams.com/beta/

その 25.1.0 Beta から「GAMS Studio」というIDE統合開発環境)が提供されるようになりました。GAMS Studioの詳しい説明は「こちらのページ」にあります。

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これまでのGAMSにも「GAMS IDE」というIDEが付属していましたが、機能が非常に貧弱で他のプログラミング言語用のIDEに比べてかなり不便なものでした。

このリリースから新しい IDE である「GAMS Studio」が提供されるようになりました。GAMS Studioは昨年から開発が始まったもので、まだ開発途中のものなので、いろいろ不完全な部分も現時点ではあります。ですので、快適に利用できるという水準にはまだ達していないのですが、既にGAMS IDEより便利になっている部分もあります。今後、だんだん開発が進むと思うので、将来的にはかなり期待できそうです。

GAMS StudioはGitHub上(https://github.com/GAMS-dev/studio)でソースコードが公開されていますので、自分で修正したり、開発に参加したりすることも可能のようです。

以前にGMS-ManagerというGAMS用のIDEを紹介しましたが、あれはGAMS本体に付属の公式のものではなく、外部の人が作成しているものです。現時点ではGMS-Managerの方が完成度が高く、便利だと思いますが、GAMS StudioはGAMSに付属しているもの(一方、GMS-Managerは有料)ですし、開発がどんどん進めば同じような水準のものになるかもしれません。それぞれ一長一短がありどちらがよいとは言えませんが、とりあえず選択肢が広がるのはユーザーにはいいことだと思います。

GAMS Studioを紹介しましたが、私自身はEmacsというエディターでGAMSのコードを書い(たり、実行したりし)ています。EmacsがGAMSを使うためのマクロを自分自身で作成しています。「GAMS mode for Emacs」というものです。

Emacs のプログラム編集の機能はやはりすごく充実していますし、もう20年も利用しているエディターですので、私自身は当分 Emacs で GAMS を使うことになると思います。