産業連関分析というと、今なら、エクセル(+VBA)、Matlab等(Rも?)を利用して行うことが多いのではないかと思います。
GAMSはMatlabのような行列表現は使えないので、産業連関分析にはあまり向いていないかもしれません。が、GAMSでもやろうと思えばできます。↓がGAMSで産業連関分析をするサンプルのファイルです。
サンプルのプログラム
- io_analysis.gms: これがサンプルのGAMSのプログラムです。
- IO_Japan_2005_34sec.xls: これはサンプルのファイルで利用するIO表のデータです。日本の2005年34部門表。
□簡単な説明
- プログラムでは、
- 数量分析 (最終需要変化の生産への波及効果)
- 価格分析 (付加価値率の変化、税金の導入の価格への波及効果)
- 変数の数が少ないので、GAMSのデモバージョンでも解けます。
- Matrix表現ができないので、逆行列を求めるという操作を直接行うのではなく、連立方程式を解くという形式で分析を行っています。つまり、数量分析のときは を について、価格分析のときは を について解いているだけです。
連関分析をするのにGAMSを利用する特別な利点はないですが、上のサンプルのプログラムを見ればわかるように、すごく簡単なコードで連関分析を記述できますので、GAMSも一つの選択肢としてありなのではないかと思います。